Apple–Google multi‑year AI partnership for Gemini‑powered Siri

eyecatch AI関連

「Siriに話しかけたのに、結局ブラウザ開いて自分でググってる」──そんな経験、何回ありましたか?
リマインダー1つまともに作れず、「それくらい自分でやるわ…」とため息をついた人も多いはずです。

そんな中で飛び込んできたのが、「次世代Siriの頭脳にGoogle Gemini採用」「Apple–GoogleのマルチイヤーAI提携」というニュース。
正直、「おいおい、あのAppleがついにGoogleのAIを使うの?」というインパクトがあります。

でも、これをただの「Siriが賢くなるらしいよ〜」で終わらせるのはもったいないです。
エンジニア目線で見ると、これはiOSのアーキテクチャとエコシステムのルールが書き換わるイベントです。


  1. 一言でいうと「PowerPC MacがIntelに乗り換えた瞬間のAI版」
  2. 何がそんなにデカいか:これは「検索デフォルト契約」のAI版
  3. なぜ今さらSiriにGeminiなのか:敗北宣言+超合理主義
  4. ただの「降参」ではない:Appleのマルチベンダー戦略はかなりエグい
    1. ◼︎ Appleは「1社と心中しない」モードに完全シフトした
  5. 開発者目線でのインパクト:Siriが“OSの顔”として本当にAIになる
    1. ◼︎ Siriが「単なるボイスUI」から「OSのAIフロントエンド」に化ける
    2. ◼︎ 開発者にとっての「Siriの役割」が変わる
  6. とはいえ…懸念点も山ほどある
    1. データは本当にGoogleに行かないのか問題
    2. ベンダーロックインが二重構造になる
    3. コスト構造から見て、“無制限使い放題”はまず来ない
    4. サードパーティAI/Assistantアプリはガッツリ潰される
  7. それでも「Gemini Siri」がもたらすポジティブな変化
    1. ◼︎ iOSアプリが「本当に自然言語で呼び出される」ようになるかもしれない
  8. 「Gemini Siri」と競合するのは誰か?
    1. ◼︎ 一番しんどいのは実はGoogle自身(Android側)
    2. ◼︎ ChatGPTアプリは「パワーユーザー専用ツール」になる
  9. 現場エンジニアとして、今なにをすべきか
    1. ✅ 1. 既存のSiriKit / ショートカット連携を棚卸しする
    2. ✅ 2. アプリを「AIにとって使いやすいツール」にする
    3. ✅ 3. LLM非決定性を前提にしたテスト戦略を考える
    4. ✅ 4. 自前LLMを使うべき領域と、OS AIに任せる領域を切り分ける
  10. コミュニティの空気感:期待よりも「うんざり」が先に来ている
  11. 結論:プロダクションで全乗りするか?正直まだ様子見です

一言でいうと「PowerPC MacがIntelに乗り換えた瞬間のAI版」

一言でいうと「PowerPC MacがIntelに乗り換えた瞬間のAI版」

この提携、歴史的に一番近いのはやっぱり「MacがPowerPCからIntelに乗り換えたとき」だと感じています。

  • かつてのApple
  • CPUまで自前主義(PowerPC)で頑張っていたけど、性能・電力・エコシステムで限界が見えていた
  • Intel移行後
  • 性能ジャンプ、Windowsとの互換性向上、「Macでも普通に動く」が一気に増えた

今回も似ています:

  • これまでのSiri
  • Apple自前のショボいNLP+ルールベース
  • 「アラームかけるリモコン」以上にも以下にもなれなかった
  • これからのSiri
  • クラウド側の“頭脳”をGoogle Geminiファミリーに丸ごと乗せ替え
  • iOS/macOSレベルで「オンデバイスAI+GeminiクラウドAI」のハイブリッド設計に

一言でいうと、

「Siriの脳みそを丸ごとGeminiに載せ替えるIntel移行」

です。

それはワクワクもしますが、同時にいろいろと嫌な予感もします 🤔


何がそんなにデカいか:これは「検索デフォルト契約」のAI版

歴史をなぞるように、このGemini提携って、Safariのデフォルト検索エンジンとしてGoogleを採用したあの構図とかなり重なります。

  • かつて:
  • Appleは「検索エンジン」は自前でやらずにGoogleに丸投げ
  • その代わり、Googleから何十億ドルものリベニューシェアを受け取る
  • これから:
  • Appleは「クラウド側のAI頭脳」も自前主義を一部あきらめ、Geminiに依存
  • OSレベルでSiriや文章生成、システム機能が裏でGeminiを叩く

「Siri=AppleのAI」というイメージは表向きキープしたまま、
実際には

「UXはApple、頭脳はGoogle、請求書はGoogle→Appleのどこかで相殺」

みたいな世界が見えてきます。

ぶっちゃけ、
「Apple、AIでのプライドを一部捨てた代わりに、検索契約をテコに格安でGeminiを仕入れた」
という構図にしか見えません。


なぜ今さらSiriにGeminiなのか:敗北宣言+超合理主義

なぜ今さらSiriにGeminiなのか:敗北宣言+超合理主義

正直、これってAppleの“静かな敗北宣言”だと思っています。

  • 報道ベースでは:
  • Apple自前モデル:1,500億パラメータ級
  • Gemini:1.2兆パラメータ級(ざっくり8倍スケール)
  • 次世代Siriの社内テストではエラー率3割超とも言われている
  • OpenAI / Anthropic / Googleで比較検討した結果、
  • 技術的にはどこも合格点
  • 最後の決め手は値段既存のGoogle検索契約とのセット感

実際の記事によると:

  • Googleとの契約:年間約10億ドル
  • Anthropic(Claude)との契約案:年間15億ドル
  • 既にGoogleは検索デフォルト契約で年間200億ドル以上をAppleに支払い済み

つまり、Apple視点では:

「Geminiを選べば、
“今すでにデカすぎるGoogleマネー”の一部をAIに付け替えるだけで済む」

わざわざ新しい振込先(Anthropic)を15億ドルで増やす理由は、
そこまで強くなかった、ということです。

正直、「AI覇権争いの主役はウチだ!」という顔をしていたAppleが、
ここまでコスパと既存関係で動いたのは、なかなかエモいものがあります。


ただの「降参」ではない:Appleのマルチベンダー戦略はかなりエグい

とはいえ、AppleはただGoogleに降伏したわけではありません。
ここがこのニュースで一番面白いポイントです。

◼︎ Appleは「1社と心中しない」モードに完全シフトした

現状わかっている範囲だけでも:

  • Siri / Apple Intelligenceの中核 → Gemini(Google)
  • Xcode 26のコード生成アシスタント → Claude Sonnet 4(Anthropic)
  • Siriからの高度な質問・画像生成 → ChatGPT(OpenAI)

つまり、

  • コーディングならClaude
  • 汎用生成AIならChatGPT
  • システム統合・マルチモーダルはGemini

という「用途ごとに最適なAIを使い分けるマルチベンダー構成」になっています。

これ、エンジニア目線で見ると相当したたかです。

  • 交渉力の維持:
  • 「Geminiが値上げしたらClaudeやOpenAIを増やせばいい」
  • ベンダーロックインされないカードを常にチラつかせられる
  • 技術的な適材適所:
  • コーディングはClaudeが強い
  • マルチモーダルや巨大コンテキストはGemini
  • 汎用性とブランド力はChatGPT
  • 独禁法対策:
  • 「特定1社と排他的契約」は避けたい空気が世界中で高まっている
  • 実際、このGemini契約もわざわざ「非独占」と明記されている

要するに、

「プライドは横に置くけど、主導権は死守する」

のが今回のAppleの本音に見えます。


開発者目線でのインパクト:Siriが“OSの顔”として本当にAIになる

開発者目線でのインパクト:Siriが“OSの顔”として本当にAIになる

ここからが、現場エンジニア的に一番効いてくるところです。

◼︎ Siriが「単なるボイスUI」から「OSのAIフロントエンド」に化ける

今までは:

  • Siri =
  • アラーム、タイマー、電話、メッセージ程度
  • あとは「ウェブでこちらが見つかりました」

これからはGemini統合によって:

  • 自然言語理解・対話・要約・説明系はほぼ全部LLMで処理
  • オンデバイスで処理できるところはローカルモデル
  • それ以上はAppleのクラウド
  • さらに重いタスクだけ裏でGeminiにエスカレーション

という3層構造のハイブリッドAIになります。

ここが重要で、

  • エンドユーザーから見ると「ただSiriに話しかけているだけ」
  • 裏では「ローカル/Appleクラウド/Gemini」が自動で振り分け

となると、Siriが実質「システム標準AIレイヤー」になります。

◼︎ 開発者にとっての「Siriの役割」が変わる

今までは:

  • SiriKit / Intents は、
  • 正直かなり限定的で、
  • ガチで活用しているアプリはマイナーだった

これからは想定として:

  • Siri/Geminiが
  • ユーザーの自然言語を受ける
  • 「これはカレンダー」「これはタスク管理」「これは経費アプリ」…と推論
  • 最適そうなアプリのインテントを叩く
  • 開発者は
  • 「うちのアプリはこういうことができます」という能力グラフをOSに登録
  • あとはSiri/Geminiがユーザー要求をうまくマッピングしてくれる

つまり、

アプリが「自前でLLM UIを持つか?」から、
LLMにとって使いやすい“ツール”になるか?」に発想が変わる

というのが本質です。

ぶっちゃけ、「Siriショートカット強化版」+「Geminiによる自動オーケストレーション」の世界観に近いです。


とはいえ…懸念点も山ほどある

ここまで褒め気味に語りましたが、ぶっちゃけ懸念もかなりあります。

データは本当にGoogleに行かないのか問題

Appleは「プライバシー!」を看板にしているので、
今回もかなり工夫しているとされています。

  • Geminiモデル自体はAppleのPrivate Cloud Compute上で動かす
  • ユーザーデータはGoogleのインフラからは物理的に隔離
  • さらに、
  • まずデバイス上で前処理/マスク/要約
  • それをAppleクラウドで再処理
  • そのうえで最小限だけをGeminiに投げる

という“プライバシーバッファ層”のようなものを挟む設計だと報じられています。

これが事実なら、

「AppleがGoogleの頭脳をレンタルしつつ、それをAppleの家に閉じ込めてAppleのルールでしか動かさない」

という状態になり、
「Google本家のGeminiとは別物」と言えるかもしれません。

ただ、正直なところ:

  • ログはどう扱われるのか
  • モデル改善のためのデータ利用はどこまで許されるのか
  • 地域ごとのデータ主権(EUなど)は?

この辺は細かい設計(と実装)がすべてです。
「Appleがそう言ってるから大丈夫」とは、もう誰も素直に信じない時代です。

特にヘルスケア・金融・法務系アプリを作っている人からすると、

「Siri経由で入ってきたユーザーデータが、どのレイヤーまで上がるのか?」

を説明しきれないと、
コンプライアンス的にかなり困る未来が見えます。

ベンダーロックインが二重構造になる

今までは:

  • iOSにロックインされる=Appleにロックイン

これからは:

  • iOSのAIレイヤー(Siri/Gemini)に依存した体験を作るほど
  • Appleのオーケストレーションルールに縛られ
  • その裏ではGoogleのモデル仕様変更の影響も受ける

という二重のロックイン構造になります。

たとえば:

  • ある日、Gemini側のモデルがアップデートされて
  • インテント推論の傾向が変わる
  • 以前はあなたのアプリを選んでいたのに、
    別の競合アプリを選びやすくなる
  • OSアップデートで
  • プロンプトテンプレートやツール呼び出し方針が変わる
  • テストしていないフローで意図しない挙動が出る

今までの「Siriの言い回しが少し変わってテストが壊れる」とは
桁違いの不確実性が発生します。

LLM前提の世界では避けられないとはいえ、
「OS標準AIに乗り過ぎる」のは、プロダクトの寿命をAppleとGoogleのご機嫌に紐づけることでもあります。

コスト構造から見て、“無制限使い放題”はまず来ない

Geminiクラスのモデルを、
世界中のiPhone / iPad / Macユーザーにほぼ無料で開放する──

正直、クラウドコスト的には地獄です。

なので高確率で:

  • 無料利用にはレート制限・デイリー上限
  • ヘビーな利用や高度機能は
  • Apple Oneの上位プラン
  • あるいは新しい「Apple Intelligence Pro」みたいなサブスクに紐づく
  • 場合によっては、
  • 一部の回答はGoogle検索や広告モデルと抱き合わせでコスト回収

みたいな世界になっていきます。

開発者からすると:

「システムAIを当てにしすぎたアプリ設計」は、
どこかで“天井”にぶつかるリスクが高い

ということです。

サードパーティAI/Assistantアプリはガッツリ潰される

iOS上には:

  • ChatGPTアプリ
  • Perplexity
  • 単なるLLMフロントエンドアプリ
  • 文章リライトや要約ツール など

すでに「なんちゃってAIアシスタント」「テキストAIツール」が大量にあります。

Gemini搭載SiriがOSレベルで:

  • どのテキストフィールドからでも
  • 「要約」「リライト」「翻訳」がワンタップ
  • 音声でも
  • 「さっきのメール要約して」「このページ3行で教えて」

みたいなUXを標準装備した瞬間、

「それ、わざわざ別アプリ開く?」問題

が一気に表面化します。

正直、“薄いラッパー系AIアプリ”はかなり厳しくなると思っています。


それでも「Gemini Siri」がもたらすポジティブな変化

それでも「Gemini Siri」がもたらすポジティブな変化

ここまで懸念ばかり並べましたが、もちろん良い話もあります。

◼︎ iOSアプリが「本当に自然言語で呼び出される」ようになるかもしれない

今までのSiri連携は、

  • かなり精密な言い回しじゃないと発火しない
  • あいまいな指示はほぼ壊滅
  • マルチステップ(「明日の打ち合わせの後に行けるレストラン予約して」)は論外

という状態でした。

Gemini搭載Siriなら:

  • 「昨日のクライアントとのZoomの要点をメモアプリにまとめて」
  • 「次の出張のフライトとホテル探して、予定に入れて、上司に共有して」

みたいな人間っぽい曖昧指示が、
複数アプリをまたいだタスクとして解釈される可能性があります。

開発者としては:

  • 自分のアプリを
  • 「この種のデータを扱える」
  • 「こういう操作ができる」という形で
    OSにきちんと広告しておく
  • あとは、
  • Siri/Geminiがいい感じにタスクに組み込んでくれることを期待する

という設計が現実味を帯びてきます。

それは「アプリ発見」と「再訪率」のゲームルールを変えます。


「Gemini Siri」と競合するのは誰か?

◼︎ 一番しんどいのは実はGoogle自身(Android側)

皮肉な話ですが、この提携で一番割を食うのはAndroidの差別化戦略かもしれません。

  • 普通なら
  • 「AndroidにはGemini、iOSにはポンコツSiri」
  • というわかりやすい優位性があった
  • ところが
  • 「iOSのSiriの中身もGeminiです」となったら
  • 「AIが賢いのはAndroidだけです」というセールストークが弱体化

Appleは

「プラットフォームの上に最強クラスのAIを“借りてくる”」

ことで、GoogleのAI技術優位を中和してしまったとも言えます。

◼︎ ChatGPTアプリは「パワーユーザー専用ツール」になる

一般ユーザー視点では:

  • ロック解除
  • ChatGPTアプリ起動
  • 入力 or 音声

という3ステップより、

  • サイドボタン長押し or 「Hey Siri」
  • そのまま話す

のほうが圧倒的に楽です。

なので、

  • 「なんとなくAIに聞きたいこと」
  • 「ちょっとした文章添削」

レベルの用途は、
全部Siriに吸われる可能性が高いです。

一方で、ChatGPTは:

  • さらに強力な最新モデル(GPT-4.1以降)
  • 高度なカスタムGPTやエージェント
  • クロスプラットフォームのワークフロー

といった“プロ向け機能”で差別化していくことになるでしょう。


現場エンジニアとして、今なにをすべきか

現場エンジニアとして、今なにをすべきか

正直、「Gemini Siri」がフルに見えてくるのはまだこれからですが、
今からやっておいて損しないことは結構はっきりしています。

✅ 1. 既存のSiriKit / ショートカット連携を棚卸しする

  • 「決まったフレーズじゃないと発火しない前提」の設計は捨てる
  • 「うちのアプリは何ができるか?」を
  • なるべくシンプルで明確なインテントとして定義し直す
  • 将来的に、
  • LLMが曖昧な自然文からそのインテントにマッピングしやすい形に

✅ 2. アプリを「AIにとって使いやすいツール」にする

  • ディープリンクやショートカット、Intentsの設計を
  • 「人間がタップするもの」から
  • 「AIエージェントにとってのAPI」として見直す
  • 可能な限り
  • 入出力が明確で機械的に扱いやすい形にする

✅ 3. LLM非決定性を前提にしたテスト戦略を考える

  • 「Siriがこの文言を返してくるはず」は、今後ますます通用しない
  • 代わりに
  • 「Siri経由でこのインテントが起動されるまでのシナリオ」の
    ざっくりテスト
  • 異常系として「全く別のインテントが選ばれた場合」のフォールバック

✅ 4. 自前LLMを使うべき領域と、OS AIに任せる領域を切り分ける

  • 機密性が高い領域
  • 業務ドメインに特化したナレッジ
  • 大量トラフィック

こういうところは、
Siri/Geminiではなく自前インフラ+自前LLMでやるべきです。

逆に、

  • 単発のQ&A
  • ちょっとした文章生成
  • 汎用タスクのオーケストレーション

は、OS標準AIに乗っかったほうがコスパもUXも良くなる可能性があります。


コミュニティの空気感:期待よりも「うんざり」が先に来ている

Firefoxコミュニティ周辺の議論を眺めていると、

「Apple AI、Meta AI、Google AI、Microsoft AI…全部クソで役に立たない」

という、なかなか手厳しい空気があります。

  • 「またビッグテックがデータ集めの口実としてAIを押しつけてくるだけでは?」
  • 「Mozillaは10年前から地道にAIやってるのに、今さら“AI! AI!”と騒がれても…」

という不信感も根強い。

正直、この空気感の中で「SiriがGeminiになりました!すごいでしょ!」と言っても、

「どうせまた大げさなデモだけで、実際にはタイマーすらまともに動かないんだろ?」

くらいにしか受け取られない可能性は高いです。

だからこそ、Appleにとっては技術的なすごさより、日々の「ちゃんと動く」体験が勝負になります。


結論:プロダクションで全乗りするか?正直まだ様子見です

結論:プロダクションで全乗りするか?正直まだ様子見です

個人的な結論としては、

  • ユーザー体験としてのSiri強化には期待している
  • でもプロダクトの中核ロジックをGemini Siriに全面依存するのは、まだやりたくない

というスタンスです。

理由はシンプルで:

  • モデルも契約も、まだ数年単位で揺れる
  • Appleの「AI方針」自体も、世論と規制の板挟みで変わりうる
  • LLMの非決定性と、Apple+Google二重ロックインのリスクがデカすぎる

一方で、

  • 「アプリをAIエージェントにとって使いやすいツールにする」
  • 「Siri / ショートカット連携を、LLM時代仕様にアップデートする」

ここに投資するのは、かなりリターンが見込めると思っています。

ぶっちゃけ、
「ユーザーはSiriに話しかけて、裏であなたのアプリが仕事をする」
という未来は、かなりの確度でやってきます。

そのときに、

  • 「うちは自前UIでしか価値を出せません」なアプリと
  • 「AIにとって使いやすい強力なツールです」なアプリ

どちらが生き残りやすいかは、言うまでもないはずです。


まとめ

  • Gemini搭載Siriは、
  • 「PowerPC→Intel」級のアーキテクチャ転換
  • かつ「Safariデフォルト検索契約」のAI版
  • Appleは敗北を認めつつも、
  • Google / OpenAI / Anthropicを用途で使い分ける
  • 超したたかなマルチベンダー戦略を取っている
  • 開発者としては、
  • Siriを「OSのAIフロントエンド」と見なし
  • 自分のアプリを「LLMにとってのツール」として設計し直すタイミング
  • ただし、
  • プライバシー
  • 二重ロックイン
  • コストと利用制限
  • LLM非決定性
    このあたりのリスクを踏まえたうえで、全面依存はまだ危険

正直、Siriが本当に「使えるAI」になったところは一度見てみたい派です。
でも、それを信仰ではなく設計とテストで扱うのが、今のエンジニアに求められているスタンスだと思います。

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